気晴らしボックス
こんにちは❢ 勇気と希望のアンガーマネジメント・ドクター、ひこにゃんです。
今回もよろしくお願いいたします。
先週末、僕が役職をいただいている地区医師会のイベントで、医療と介護にかかわる多職種の皆さんと交流する機会がありました。
8分遅刻してママチャリで会場に乗り付けた僕は、皆さんに遅刻のおわびとご挨拶をして指定席に座ります。
テーマは【ストレス】。
えらい薬剤師の先生やケアマネージャーさん、理学療法士さん、ソーシャルワーカーさんなど、普段は少しなじみの少ない立場の方々のストレス話に、思わず「へえーっ」と声を挙げながら聞き入ってしまいました。
特に興味深かったのは、後半の【皆さんのストレス解消法は?】でした。
いいですね、このテーマ!
ストレスマネジメントもアンガーマネジメントのうち。
ブログのネタになるぞー
出るわ出るわ、いっぱい出ましたよ。
「気の合う人と飲みに行く」
「カラオケで大声で歌う」
「ゴルフに行く」
「バッティングセンターに行く」
「温泉につかる」
「ショッピングに行く」
「寝る」
「マッサージ屋さんに行く」
「甘いものを食べる」
「プチプチを潰す」
いろんなアイデアを聞けました。
細かいことを言えば本場のアンガーマネジメント的にはちょっとお勧めできないものもなくはないのですが、どれもその人にとっては大事なストレス解消法ですよね。
さて、僕たちがこれにあと20個新たなストレス解消法を加えよう思ったら、どうしたらいいと思いますか?
・・・
・・・
・・・
思いつきましたか?
これ、結構思いつきにくく感じるかもしれません。
思いつきにくい理由は簡単で、僕たちって、わりと似たようなパターンの気晴らしを一つ二つしか使っていないことが多いからです。
忙しい人、ストレスにさらされる機会が多い人ほど、気晴らしのバリエーションはたくさん持っておく方がいいですよ~
新しい気晴らしを発見するために、ちょっと変わった図を持ってきました!
<気晴らしボックス>っていうんです。
皆さんの今使っている気晴らしを、1つ思い浮かべてください。
その気晴らしって、【まったり、のんびり】するような気晴らしですか? その場合には左の【まったり】と書いてある箱を見てください。もしあなたの気晴らしが、【バリバリ、アクティブ】な気晴らしだったら、右の【バリバリ】の箱を見てください。
次に、その気晴らしをしようと思ったとき、今この瞬間から気晴らし開始までにかかる時間を考えてください。それは、とりかかるまでに【長い時間かかる】気晴らしですか? 【短い時間でできる】気晴らしですか? 【長い時間かかる】気晴らしなら、上の左右どちらかの箱の中に書き込んでください。【短い時間でできる】ものなら、下の箱に書き込んでみてください。
長い時間と短い時間の境目はどこかって?
そうですね。最近トイレのネタばっかりですが、【トイレに行って帰ってくるまでの時間】くらいかなと思います。せいぜい10分くらいでしょうか。
たとえば、僕の最大の気晴らしである【ジョギング】は、どう考えても【バリバリ】で【長い時間かかる】右上の箱に入る気晴らしということになりますね。
さて、皆さんの気晴らしはこの図のどの箱に入っていきましたか?
バランスよく入っていますか? 同じ箱の中ばかりに入っていたり、取り掛かるのに時間がかかる気晴らしばっかりになっていませんか?
普段から活動的な人って、気晴らしでも【バリバリ】を選ぶことが多い傾向があるみたいです。それはいいことではありますが、もし【疲れている】ことがストレスの大きな要素になっているようだったら、【まったり】を取り入れた方がいいかもしれませんよね。
もう一つ注意したいのは、時間をかけないとできないような気晴らししか、気晴らしって思えていないような場合です。もちろん時間をかけてじっくり取り組む気晴らしも素敵ですが、旅行とかショッピングとかお金と時間がないとできないですし、飲みに行くのだって、相手の都合を考えないといけないですよね。ごく短い時間、それこそ10秒でできる気晴らしを作ってみるのも、いいものですよ。
・・・そんなのないって?
大丈夫、ありますよ。
たとえば、大きく息を吸って~
吐きましょう!
いーち、にーい、さーん、しーい、・・・
あれ? どこかで見たことがありますね?
そう! 【8秒かけて 息を吐く】ですね(↓)
http://amdoctor.hatenadiary.jp/entry/2016/07/03/133515
6秒待つためのスグレ技って、実はすべて【10秒でできる気晴らし】として使えちゃいます。
【ツボを押す】とか、ストレスの内容を【太ももに書くと】か、これまでご紹介したアンガーマネジメントのスグレ技の中にも、わりと【10秒気晴らし】に使えるものがありますよ(^^)
こういったちょっとした気晴らしを、「どうせ意味ない」と最初から却下するか、「ダメもとで試してみる」かで、結果に大きな違いが出てくることもあるんですよ。
僕は、【気晴らしボックス】を知ってから、【10秒気晴らし】を何十個も用意するようにしました。
<まったり>
やわらかボールをモミモミする
肩のストレッチをする
10秒間目を閉じる
お茶を一口飲む
こんにゃくゼリーを1個食べる
デスクトップの家族画像を見る
鏡を見て作り笑顔の練習をする
<バリバリ>
声を出してのびをする
やわらかボールで壁あてをする
けん玉をする
椅子を使って腹筋運動をする
机の上をウェットティッシュで一拭きする
ブログのアクセス数を見る
事務員のお嬢さんにオヤジギャグを飛ばしてみる
ひこにゃん 「あー旨かった~、牛負けた~」
お嬢さん 「寒っ!!」
ほら、いくらでも作れるでしょう? あ、彼女にはオヤジギャグでストレスを与えたかしら(^^;;
【10秒気晴らし】の1つ1つは実に素朴で、くだらないないと言えなくもないものばかりですが、こういった些細なことを意識して取り入れていくことで、何十人もの患者様のお悩みをいい状態でお伺いすることができるんです(^^)
【気晴らしボックス】を使うことの大きなメリットは、ぼんやりとしかとらえていなかった【気晴らし】のイメージを整理する手伝いをしてくれること・それによって、新しいパターンの気晴らしを手に入れやすくしてくれることです。
ストレスを解消するメニューをたくさん持つと、ちょっとしたことでイライラすることも、減りますよ。
少し時間があるときに、【気晴らしボックス】を使って、気晴らしメニュー、増やしてみませんか?
これからも、勇気と希望のアンガーマネジメントを、お伝えしますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m