スリープ&アンガーマネジメント ~勇気と希望のアンガーマネジメント・ドクター ブログ~

良質な睡眠と感情整理術で人生が変わる! アンガーマネジメント・コンサルタントでもある睡眠専門医が快適生活のためのヒントを伝授します。

自分で 選ぶ

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こんにちは❢
雪だ~❣
小学生の天使2号よりもはしゃぎながら飛び出したものの、飛び出したのは心だけ。
家に取り残された四十ン歳の肉体に引っ張られて、すってんころりん。
腰が痛んでむしゃくしゃしている、勇気と希望のアンガーマネジメント・ドクター、ひこにゃんです。
腰も痛いし、連休最終日は半日家で勉強して過ごしました。
こう見えて僕は、いろんなことを勉強するのが大好きです。
あまり信じてもらえませんが、精神科医になって20年目になる今も、カウンセリングの学校に行ったりしています。
質の高いカウンセリングの学校に行くと、カウンセリングが上達するだけでなく、自分もいいカウンセリングを受けたのと同じような効果を得ることができて、心の状態が良くなるんです。
少し前のことですが、半年間、外来診察のない日に、東京までカウンセリングを学びに行っていた時期がありました。
始発の新幹線で東京に向かい、最終の新幹線に揺られて帰る。体力的にはきついですが、授業の内容や一緒に学ぶ仲間がとても素晴らしく、行くのが楽しみで仕方ありませんでした。

そんなある日、カウンセリング学校に出かける前日でした。
夜の診察を終えて帰宅すると、家の中に何やら不穏な空気が漂っています。
ひこにゃんの鋭敏な警報装置が、金切り声をあげます。
こ、これは…間違いなく女の戦いの空気だ!
リビングには、触れただけで血が出そうな零下100度の空気が充満しています。
殺傷能力極大の結界を張り巡らしているのは…
ああ、やっぱりそうだ。女神さまと天使2号。
いち早く危険を察知した天使1号の姿は、すでに影も形もありません。
女神さま「パパ、どう思う?」
主語もなしに女神さまが意見を求めます。
ひこにゃん「はいっ! 女神さまが正しいですっっ!!」
何が? とか口走るほど、僕は命知らずではないのです。
天使2号「パパ、どういうこと?」
あいかわらず、何がどうなったのかを説明してくれる親切な人は登場しません。
ひこにゃん「きゃー、2号は朝会っても昼会っても可愛いけど、やっぱり夜が一番可愛いな〜」
どこかの優しい超能力者の方、僕を地球の裏側までテレポートさせてください(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
女神「ほら、パパも宿題が先って、言ってるやろ」
2号「パパ、聞かんと答えてたやんか!」
女神「何? パパ、聞いてなかったん」
ひこ「いえ、滅相もない…」
2号「パパっ!」
ひこ「うわあぁぁ! ダレカタスケテ〜((((;゚Д゚)))))))」

その後、阿鼻叫喚、百鬼夜行、死屍累々の惨劇が繰り広げられ、真夏の南極よろしく凍りついたリビングを後にして、気まずーい雰囲気のままひこにゃんファミリーは短い冬眠についたのでした。
翌朝、4時過ぎに起き出した僕は、女神と2号を起こさないようにそーっと家を出ます。2号の頬には、気のせいか涙の跡が見えた気がしました。
東京のカウンセリング学校に到着し、授業を受けますが、どうしても集中できません。
天使2号の頬に残った涙の跡が脳裏をよぎります。
その時、カウンセリングの先生がこんなことを仰いました。
先生「…ですから、私たちは、今この瞬間どう行動するかは、自分で全て決めることができます。例えば、いま、この場所にいる、という選択もできるし、今すぐこの場を立ち去る、という選択もできます」
あれ?
先生、何言ってるの?
先生「どんな選択をしたとしても、大丈夫。その選択をすることで、ほんの少し人生が変わります。きっとそれは、良い方向への変化です。そう信じて、今日この場から帰りたいっていう人がいたら…いいんですよ。帰っても(笑)」
おいおい、先生。
今、それ、ひこにゃんに言ったよね。そうだよね。
お昼ご飯を食べながら、カウンセラー仲間にも背中を押してもらい、ビビりながら先生に話しかけます。
ひこにゃん「あのー先生、変な相談していいでしょうか?」
先生「はい、どうぞ」
ひこ「お昼から、帰っていいですか?」
先生「もちろんいいですよ。どうしました?」
ひの「昨日、娘と嫁が喧嘩しまして、なんか気まずい感じのままここに来ちゃったんです。先生のお話を聞いてるうちに、どうしても早く娘に会いたくなってしまって…」
先生のお顔に、見る見る笑顔が広がりました。
先生「素晴らしいことです! ぜひ、ぜひ、帰ってあげて、娘さんと会ってあげてください! 娘さんの人生も、ひこにゃんの人生も、すごくいい方向に変わりますよ」
ひこ「ありがとうございます❣」

僕たちは普段、深く考えずに「○○しないといけない」
と口にします。そして、「○○する」ことがまるで運命であるかのように振舞います。たとえそれが、自分が望んでいない行動だったとしても、です。
でも、それって本当にしないと【いけない】ことなんでしょうか? 本当は、自分で違う選択肢を選んで構わない、ということは、ありませんか?
自分の選択に自信がなかったり、選択の結果に責任を持つ覚悟がないと、僕たちはしばしば他の誰かの命令でやらされているかのように「○○しないといけない」という思いにとらわれます。これって、自分を被害者扱いする、とても不幸な考えです。
そして、自分のことを被害者だって思ってしまうと、ちょっとしたことで腹が立ちます。自分が幸せを感じられないのには、加害者がいる、と思ってしまうからです。
○○するにしても、○○しないにしても、それは僕たちが【自分で 選ぶ】ことだ、と信じた方が、ずっと幸せです。そしてもちろん、実際に選択の自由は、僕たちにあります。
自分自身を被害者扱いせず、自分自身の行動と感情の選択に責任を持てるようになるのが、アンガーマネジメントです。

午後の授業を辞退して、3時間かけて帰りついた自宅。
ただいまー、と恐る恐る声をかけます。
リビングが凍結していたらどうしよう…
という心配は、杞憂に終わりました。
女神さまと天使2号は、ソファで抱き合いながら吉本新喜劇見て同じ顔して爆笑しています。
おかえりー(^O^)とこっちを見た天使2号の頬っぺには、笑いすぎの涙の跡が。
昨日とは違う。よかった❢
ひこにゃん「よかった~。昨日の件はもう解決したんやね」
女神さま「昨日の件? なにそれ?」
ひこ「宿題が先とかなんとか言ってたやんか」
女神「何言ってんの! 新喜劇が先に決まってるやろ。な、2号ちゃんもそう思うやんな?」
天使2号「当たり前やんか! パパってやっぱり話聞いてないな~」
宿題と吉本新喜劇の順番で揉めてたんかいな・・・今初めて知った(^^;;;
女神「なんかわからんけど早いな。今日はパパの好きな回鍋肉やで。食べる?」
ひこ「マジ? 食べる食べる!」
女心と秋の空の奥深さ、自分の人生を自分で選ぶすばらしさ、そして回鍋肉の美味しさを噛みしめながら、夜は更けていくのでした。
これからも、勇気と希望のアンガーマネジメントをお届けしますね❢

※今回のお話はほぼ完全な実話です。先生ご本人がYouTubeで話してくださっています(9分45秒から。)。よろしければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=HxcAWsMF5F8